浅野公喜

うずまきの浅野公喜のレビュー・感想・評価

うずまき(2000年製作の映画)
3.6
うずまきに取り憑かれる田舎町の人々を描いた伊藤潤二原作のシュールコメディホラー。北米で今年アニメ化する予定だったそうですが何度も延期になっているそう。

感覚としては大林監督の「ハウス」に近い感じで、緑がかった映像が90年代後半2000年代前半らしい印象。主人公をはじめ多くのキャラがわざとらしさを感じる程に棒読みでそれが独特の間の抜けた雰囲気を醸し出しており、味噌汁になるとが入ってないとブチ切れるレン・オオスギ、ストーカー気質の高校生(!)を演じるサダヲ・アベ、異様な巻き髪のヒナコ・サノ等濃いキャラが次々に登場しカタツムリ化する人間まで現れる始末。

エンディングはもっとインパクトが有っても良いのではと思いましたが、意味もなく人がギョロ目・デカ目になったり壁に押し付けたタバコが小さな爆発を起こしたり心霊映像風に闇に顔が浮かび上がったりとさり気無く独特のカメラワークやアングル含め興味を惹く面白い演出が沢山有り、評価は低めor分かれやすい作品のようですがこういった「コワ面白い」のは好きなので結構楽しめました。

伊藤潤二3も指名手配犯の紙に登場(笑)。
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