ちぃ

前科者のちぃのネタバレレビュー・内容・結末

前科者(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

★4.3 保護司は先生と呼ばれるような存在だから、きっと立派な人しかなれないんだろうなと思っていた。
主人公の阿川加代は私がイメージする保護司とは違っていて、等身大で自身も何かに悩み何かを抱え、それでも前科を持つものに寄り添い更生させるために奮闘していた。

前科を持ち、加代が保護司についた一人の人が言った言葉が印象に残った。どんなに立派な人に保護司としてついてもらい何を言われても、結果として自分を卑下してしまう。その点、加代は加代自身が弱くてへなちょこだから、自分も頑張れると思わせてくれると。確かになと納得した。

どの役者も素晴らしく、それぞれの苦しみやもがきが直に感じられる素晴らしい作品だった。
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