犯罪ましてや殺人など言語道断だ。決して許されるものではない。ただ、中にはそれに至る経過として、理解できる部分があるケースもある。
罪を償い社会復帰をしようとする人を支える人が必要なのも事実。ボランティアと知り頭が下がる。本作で保護司にスポットライトが当てられたことで、少しでも理解が進むといいと思う。
そういえば、先日鑑賞した「すばらしき世界」にも、同様のご夫婦がいたと思い出した。
さて、それにしても重苦しい展開の中で、唯一、有村架純の存在が希望だった。彼女もまた心に深い傷を負っているが、元受刑者に正面から向き合っている。
また、俳優森田剛を観るのは初めてだったが素晴らしい演技だった。ボソボソ喋るのも工藤という男をよく表現していた。
弟実の演技もかなり印象的。
コンビニ駐車場で佳代に話すみどりの言葉が現実なのだろうと思った。
このタイミングで観たため、どうしてもつい一週間前に発生した暗殺事件の犯人と重ねてしまう部分があった。