切ない。胸が締め付けられる。
誠と実の兄弟が辿った人生にも、
佳代の身に起きた過去にも。
不幸を背負ってもなお、
人は生きていかなければならない。
だからこそ寄り添う。
あまりにも内容が重かったが、
ラストには希望があった。
若葉竜也の登場のビジュアルに、
最初は度肝を抜かれたが、
純粋の中に狂気が垣間見える、
その痛々しさに涙する。
この子が背負わなければならなかった、
絶望が身体から滲み出る。
あらためてその演技力に感服。
若葉竜也のみならず、
有村架純、森田剛をはじめとした
役者がみんな良い。
石橋静河、マキタスポーツ、
リリー・フランキーも。
北村有起哉は役所の職員多いよね。
そんな役者の良さと相まって、
観て良かったと思える、
とても良質な、心に迫る映画でした。
