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ダリオ・アルジェント 鮮血の魔術師
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『ダリオ・アルジェント 鮮血の魔術師』に投稿された感想・評価

イタリアンホラーの立役者。
『サスペリア』『フェノミナ』『オペラ座血の喝采』など名作揃い。
残忍で鮮烈、衝撃的な映像美で映画を撮り続けたダリオ・アルジェントの映画を振り返るドキュメンタリー。
本人、過去出演者たち、主要女優でもある元妻ダリア・ニコロディ、同じく主演女優でもある娘のアーシアたちが登場。

そして監督の映画を慕うジョン・カーペンター監督や、ジョージ・A・ロメロ監督(ダリオは『ゾンビ』のプロデューサーをしてた縁)も出演してコメント。
サントラ常連ゴブリンで有名なコンポーザーのクラウディオ・シモネッティ、『インフェルノ』のサントラを担当した御大キース・エマーソンも語ってくれている。

どうやらアルジェントの作品を振り返るドキュメンタリーはすでに何本もあるらしく、今作は目新しくないようなんですけど、私は初めて観るので大満足です。


ーーー

ฅ (ↀᴥↀฅ) و
ここからはネタバレになりま〜す……

ほぼ内容そのまんまに、所感を少し挟んだものなので、自分のための記録みたいなもんです。
もの凄く長文だし、ダリオ監督にめっちゃ興味あるわぁ〜、でもこれ多分観ないわぁ〜…って方だけどうぞ。








空想力豊かで本好きな少年だった監督。
美しく幻想的なシェークスピアからポーへと惹かれ、そしてオカルトの世界へ。

語る監督自身はとても朗らかな人。
始まりは意外にも映画評論家として。
業界で出会ったセルジオ・レオーネから、ベルトリッチと共に『ウエスタン』の原案を書くように勧められたのが業界で仕事をするきっかけとなる。
(実際の脚本はレオーネ、ドナティが担当)

その後、監督・脚本を務めた初監督作『歓びの毒刃(きば)』が大ヒット。
マリオ・バーヴァ監督から始まったジャッロジャンルにオペラ的な要素を加え、その後もヒットを飛ばし、フェリーニを超える(?)とも言われるほどの人気監督となったらしい。
バーヴァ監督は、今でこそイタリアホラーの父と言われるほどなのに、生前は不遇な扱いしか受けなかったので、対照的ですね…⤵︎

キャストのインタビューによると、アルジェントの自分の撮る映画へのこだわりは強く、かなり強めに口出しをしている様子が窺われる…。
それでもみんな楽しそうに話してるけど!
俳優が話してた逸話。
ショックシーンを撮影してた監督自身が震えながら見てた、って…。
ジェシカ・ハーパーは実際に髪の中にうじを11時間も仕込んでいたらしい。

サスペリアの撮影現場では先に出来上がっていた音楽を大音量でかけながら、恐怖映像を撮っていたらしい。
キース・エマーソンは、監督からヴェルディの名曲をアレンジしてほしいと依頼された話を。
ジョン・カーペンター監督は、『サスペリア』の冒頭シーンやゴブリンサウンドを絶賛していた。音楽家でもあるカーペンターならではですね。
ほんと音楽が重要な役割を果たしているんだな〜。

ロメロとはほんとに仲の良い様子で、二人でマスターズ・オブ・ホラーを共作したほど。
ダリオは英語が少ししか話せないのにも関わらず、ロメロとコミュニケーションを親密に交わしている。
そしてマスターズ・オブ・ホラーでタッグを組んだ特殊メイクアーティストのトム・サヴィーニとの出会い。
トムにとってダリオはアイドルだった。

しばしば批判される女性嫌悪に関しては(惨殺されるのは女性ばかり)、嫌いな祖母がルーツになってるとか、映画中には逆にヒーロー役は女性が演じてるってエクスキューズが。

出演者のハーヴェイ・カイテルの逸話(今回は登場しない)や、孤独を愛しすぎるあまり、大勢の人に話しかけられる撮影の時間は拷問のようだ、と語る監督の話はとてもユニーク。
オフショット風景では凄くアグレッシブで朗らかなのに…!
あんな殺戮映像の影にこんな話があるんだと思ったら、さらに面白くなります。

ナレーションで好きなフレーズが、
ダリオの映画は人間の最も奥深いところ、潜在意識や夢の世界から生まれる、そこでは論理やストーリーは裸の感情の前に意味をなくす、ってところでした。
でも、コメンテーターが「ダリオの映画では物語は重要じゃありません」って…
えっ、それ言っちゃうの?ってちょっと笑ってしまった…。
そして、嬉しい『スリープレス』撮影シーンのチラ見せ。

ハリウッドに行けばもっと名声が得られると言われながら、イタリアで映画を撮り続けた(アメリカ作品も数本あるけど…)監督。
監督作は2012年のドラキュラが今の所は最後。もう80歳は越してるけど…、新作また撮ってほしいです。