地獄生まれの心優しき異形のヒーロー“ヘルボーイ”が活躍するアメリカンコミック原作ファンタジー･アクションの続編｡今回は､最強軍団“ゴールデン･アーミー”を率い､人類に宣戦布告するエルフ族の王子とヘルボーイの壮絶な戦いを描く｡監督は引き続き｢パンズ･ラビリンス｣のギレルモ･デル･トロ｡超常現象捜査防衛局(BPRD)の凄腕エージェントとして人間のために魔物退治にあたっているヘルボーイ｡目下､同僚であり恋人でもあるリズとの関係に頭を悩ませる日々｡そんなある夜､マンハッタンのオークション会場が何者かに襲撃される事件が発生､すぐさまヘルボーイたちBPRDチームが駆けつけ事態は収拾したかに思われたが…｡ 冒頭のトゥースフェアリーとの対決でヘルボーイとエイブとリズが絶妙なコンビネーションで倒すバトルから、恋人同士になったヘルボーイとリズのギクシャクししながらも信頼し合っている恋人関係と、エイブとネルフの王女ヌアラとの恋人関係のラブストーリー要素も絡めて、ヘルボーイと仲間のユーモラスな愉快な掛け合いも磨きがかかっていて、前作より面白さがアップしています。トロールのマーケットの猥雑な雰囲気や個性豊かなクリーチャーのデザインは、ビジュアリストであるデルトロ監督の真骨頂ですね。ルークゴスのマーシャルアーツアクションも華麗で、見応えあります。エイブがヘルボーイのために驚くべき行動にでるところやヘルボーイとエイブがラブソングを歌いながら飲んだくれるところなど、ヘルボーイたちの人間味がよく表現されていて、面白かったです。ラストのヘルボーイたちとゴールデンアーミーのバトルは、パシフィックリムのイェーガーと怪獣のど派手でド迫力なバトルを思わせる迫力満点なバトルで、見応えあります。
