あらなみ

ステキな金縛りのあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

ステキな金縛り(2010年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

よく司法試験に受かったなぁ……というレベルのおっちょこちょいの弁護士エミ。あとがないエミは誰も引き受けたがらない殺人事件の被告人の弁護を行うことに。彼のアリバイを証明できるのは落武者である六兵衛だけ。
主君に奸計を巡らし斬首されたと伝わる六兵衛は事実ではないので名誉を回復したい、エミは証言台に立って欲しい。利害は一致しながらも、徐々に信頼関係を築く二人。
六兵衛を証人としたことで、幽霊裁判として注目を集めるようになる。
真犯人は誰なのか。

全体的にポップな空気で進んでいくし、頼りなくも瞬発力はあり、咄嗟の時には口がめちゃくちゃ悪くなるエミは演じる深津さんが思い切りすぎてて清々しい。
最初は怖かった六兵衛もかわいく見えてくるし、歴史学者の子孫との場面はボロボロにもらい泣いてしまう。子孫を「せがれ」って呼ぶの愛情深過ぎでは?
あと裁判官さん、好奇心旺盛で何に対しても目をキラキラさせるの、いいわぁ。
後半、六兵衛があの世とこの世をフランクに行き来するんだけれど、お使いしてくれるのいい人すぎるし、ラブラドールレトリバーのラブの声は山寺宏一さんかぁ……。
他にもちょっとしかでない人とか、EDのエピローグ写真にしか出てこない人に配役が全力で有名な人たちばかりなの、笑う。さすがすぎるわ。

若干長くて冗長だなぁとも感じた。
挿入歌とエンディング曲が深津さんと西田さんなの笑うし、コーラスが法廷の人たちなの大笑いした。
全力すぎる。
ニコニコしながら観終えることができたのはよかった。
あらなみ

あらなみ