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ジャズ・ロフトのchipのレビュー・感想・評価

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)
4.5
「MINAMATA」の上映前にこの予告編を見たので
気になって仕方なかった。
「MINAMATA」がとても素晴らしかったから、
写真家ユージンスミスのことをもっと知りたいと思った。
彼と、彼の住むマンハッタンの古いアパートに集う
ジャズミュージシャンの様子を
語るドキュメンタリー作品…
これも素晴らしかった!
映画も出会いですね~


マンハッタン
古いロフトビルの3階の窓から撮った写真の数々
50年代のNYの人々の営みが伝わってきます。
ユージンスミスは、1F~3Fまでマイクを多数設置して
ミュージシャンたちの演奏や会話、
ラジオやTV、街の騒音を録音したと。
雑多に重ねられた記録のテープとたくさんのモノクロ写真、
そのすべてが興味深いものばかりでした。
ミュージシャンたちの見事な演奏が絶え間なく流れていて
観ていて心地よくもあった。
写真に向き合う姿勢がストイックすぎるユージンスミスは、
厳しい表情の映像ばかりだったけれど。。


私が好きなエピソードは…
有名なジャズピアニスト
セロニアス・モンクの話。
彼の1959年のタウンホールでのコンサート、
その練習もここでやったと。
ホルン奏者は
A.M2:00~7:00まで練習できるところは
ここしかなかったと、笑って話していました。
ビッグバンドでは普通使わないホルンとチューバを起用、
ホルンは特にジャズ特有のスイングが難しくて…
モンクは、ダンスでスイングをおしえてくれた、
と話していた。


映画館で観ていたとき
たぶんその方、ジャズにとてもお詳しいのでしょうね~
ミュージシャンの名前が出るたびに、
「おー」と声をあげていました。
ジャズ好きにはたまらない時間だったでしょう。
かたや
いびきをかいている方もいて…
よほどジャズのサウンドが気持ち良かったのかな?(-_-;)


マンハッタン6番街821
このビルはまだあるようです。
いつか行ってみたいなー
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