ジャズ・ロフトの作品情報・感想・評価

「ジャズ・ロフト」に投稿された感想・評価

MCATM

MCATMの感想・評価

3.5
録音狂の話だと思って見に行ったら、あんま比重高くなかったけど、当時のNYっぺえ話万歳で楽しい。
ヨーク

ヨークの感想・評価

3.9
これはめっちゃ面白かった。音楽ドキュメンタリー、特にジャズ好きなんでジャズの音楽ドキュメンタリーともなると時間が許す限りは観に行くようにしようと思っているのだが、こいつは観て良かったですね。
ちなみに本作のメイン被写体であるユージーン・スミスといえばちょっと前に全国公開していたが見逃した映画『MINAMATA―ミナマタ―』で主役としてジョニー・デップが演じていたわけだが俺は名前くらいしか知りませんでした。なんか凄い報道写真家らしいよっていうくらいのイメージ。本作は彼の半生とその作品の紹介もあったのでそこもお勉強的な感じではあるが面白かったな。特にユージーンが自分の写真を加工しまっくて絵画のように仕上げてるっていうのは面白かった。白黒写真で光のコントラストを強くして陰影で演出するやつね。
まぁ、映画を観る前はそういう感じにユージーンの写真作品とジャズ趣味を淡々と紹介していくようなドキュメンタリー映画かと思っていたんですよ。実際に前半部分はそんな感じなんだけど中盤辺りからノリが違ってきて個人的にはそこが一番面白かったですね。本作の舞台は『ジャズ・ロフト』というタイトル通りに仕事が上手くいかずに家族との仲も微妙になったユージーンが郊外の一軒家を捨ててニューヨークの6番街(花の問屋街らしい)のぼろいロフトに引っ越してきて、そこに楽器を置いてある種のスタジオのように解放していたという、そういう場所なんだけど、中盤以降はユージーン本人よりも場としてのその空間が主役になるんですよね。それ良かったなぁ。
なんていうんだろうな、そこはかつてのパリで言うところの洗濯船とか漫画黎明期の頃のトキワ荘みたいに集合住居兼アトリエみたいな場所で、そこに集まる若い才能が切磋琢磨していく姿、またそこにある夢と挫折みたいなものが陰影たっぷりに描かれていて、本作は俺が観る前に思っていたイメージよりもずっとドラマチックな映画だったんですよね。ニューヨークのクラブで演奏しながらもユージーンのロフトにも通って日夜演奏しまくっていたけれど芽が出なかったりドラッグにハマって身を崩した当時のジャズメンたちの姿が本人のインタビューとかも交えて描かれるんだけど、それが青春の光と影って感じで面白い。面白いし、そういう「場」としてユージーンのロフトが機能していたというのが興味深かったですね。サロンと言えばなんかお洒落な感じに聞こえるけど、上で例に挙げた洗濯船でもトキワ荘でもきっとお互いの作品論や芸術観なんかを喧々諤々で議論し合ったり、また作品を通して影響を与え合ったりもしていたと思うんでうすよ。そういうことが本作の舞台でもあるロフトで日常的に行われてたんだろうな、って容易に想像できる「場」の雰囲気が描かれていたのが凄く良かった。毎日陽が昇るまでセッションしてたとか、そういう逸話がポロポロ出てくるんだから音楽を介しての様々な交流があったんだと思うよ。この「場」で起きたであろう、往時のそういう残滓が感じられるのが最高。
上でも書いたが音楽を諦めて田舎に帰ったような人もいたわけで、そういう青春の陰影を感じるようなドラマがさりげなく(強調するが「さりげなく」)描かれていることが本作を単なる平坦なドキュメンタリーに留まらせない面白いところでもあるわけだ。ユージーンは自分の写真作品に対しては光と影に拘り、現像の際にそのための漂泊の加工に余念がなかったというが、彼がニューヨークの6番街に作り出した住居なのかアトリエなのかスタジオなのかよく分からない空間にもその陰影はくっきりと残っていて、ある時代に於いてそこに文化と呼ぶべきものが芽生えていたのだということを今に伝えてくれるのだ。
リル・バックのドキュメンタリーの感想文でも書いたが、やっぱ文化ってそういう遊びの部分がある余白から生まれてくるものなんですよ。そのことを改めて実感できる映画でしたね。面白かった。
写真家ユージーン・スミスとジャズメンを対象としているがむしろ"場所"について考えさせられた。NYの花屋街の一画でジャズメンが毎日明け方までセッションを繰り広げ、様々な芸術家が住み着きまた訪れる場所。表現のインスピレーションが交感する現場は"サロン"なんかよりずっと生活に近く、それゆえ最終的には生活を破壊して潰れてしまうんだろうか。永続を度外視したそのような熱い現場が今の日本にもあるだろうか。
015

015の感想・評価

3.0
水俣病を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスと彼が愛したジャズアーティスト達との痕跡を巡る作品
なお今作ではユージン・スミスが残した写真や音源を元に、当時ロフトでセッションして(あるいは住んで)いた人々による証言を元に構成されている

この映画、なかなか主題が分かりにくく、さっきまでユージン・スミスの写真の撮り方にスポットを当てていたと思ったら、彼の周囲にいたジャズアーティストの話を始めたりする
結局本題は何よ?と思ったが、恐らく最高の写真を撮るために戦場で負傷した(なお周囲は止めていた)スミスも、最高の音楽を作るために毎日薬漬けになっていたジャズアーティスト達もみんな一緒に狂人だった、ってことなんでしょうか
似た者同士が住んでいたロフトは、今も残っているそうです

ジャズのBGMを聴きながらスミスの写真が観られるという点では、贅沢な映画でした
写真家ユージーン・スミスの人生を見せたいのか、当時彼が借りていたロフトに集まるジャズ界隈のシーンを見せたいのか、構成がちぐはぐで入り込めなかったのが残念。
どらみ

どらみの感想・評価

4.2
ユージーン・スミスが
ライフで意欲的に活躍した後
MINAMATAで復活を遂げる間の1950年代半ば~の8年間
ライフ編集部や家族とうまくいかず
マンハッタンのロフトに住み
連日連夜出入りしジャムセッションする
ジャズミュージシャンをつぶさに録音したテープと大量な写真
息子に自殺をほのめかす電話を頻繁にかけ呼び出したり
ラジオ放送局にその当時高価だった電報を送りつけたり
気難しいが憎めず愛らしくユーモアに満ちた
ユージーンの素顔
若い頃はジョニデに瓜二つ✨
自由奔放な音楽の眩い熱気に魅せられる

MINAMATAに感銘を受けた方は必見ですよ
人の多面性が見えて実に面白いです
いちおう俺もジャズメンのはしくれなので観た。前半はユージンスミス、後半はロフトを根城にしていたジャズメンたちを中心に据えて回顧していく。写真の加工にめちゃくちゃ手間をかけることで報道写真を芸術作品にまで昇華させた〜とか、スウィングのリズムに苦戦しているバンドメンバーにモンクが踊ってノリを教えてあげた〜とか、おもろいエピソードはちらほらあるけど、そういう裏話をもっと深く知りたくなっちゃうから、だからこそその両者の話をこうやってわざわざひとつの作品にまとめなくても良いんじゃないか、と思った。写真×音楽がどんな化学反応を見せてくれるのか期待していたけど、ジャズはユージンについて語られてる時のBGMとしてしか機能してなかった気がする。とりあえず『MINAMATA』をスルーしたことを今猛烈に後悔している。
Rio

Rioの感想・評価

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遠征した街の外れにあるミニシアターで鑑賞。
雰囲気にのまれ味があるものに感じるが、なかなか解釈に悩む作品。
・ストーリーはFilmarks上のあらすじがすべて。JAZZの世界での大成は本当に難しく、甘美な音を奏でる美しい世界とは相反した泥臭さや地を這うような努力、そして運も必要。

・LIFE誌や水俣病といった自分でも知っているようなキーワードに関わっていた写真家の話しというのは普段触れることがないといった点では新鮮だった。

・JAZZ演奏者の日常や戦争での衝撃的な写真より、庭での子供たちの手を繋いでいる写真の方向性のほうが温かみがあってよかった。
mayano

mayanoの感想・評価

3.6
10月に「MINAMATA」を観てユージーン・スミスさんのことを知ったのと詳しくはないけど元からジャズに興味があり鑑賞へ。
へえ〜と思ったのはユージーンさんの写真を加工する技術とそのこだわり。自他共にレンブラントと言う程に写真の光と影の表現には大変凝っていたそう。当時を知る方がユージーンは写真で世の中を変えられると本気で思っていたと話していて、加工された写真をみると何を世間に訴えたいのか全然写真の知識がない私でも伝わってくる気がした。
ロフトには沢山のジャズミュージシャン達が出入りしていて、その交流もまた興味深かった。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.5
ジャズ興味ないけどユージーン・スミスという天才写真家ヤバおぢさんの内面を垣間見えた気がするのでオッケーです。
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