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ジャズ・ロフトのmoneのレビュー・感想・評価

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)
3.8
写真家ユージーン・スミスのロフトにはジャズプレイヤーが夜な夜な集まってセッションをしていたという。
ユージーンの撮っていたフィルムから、ごちゃごちゃした埃っぽいロフトに、NYCでの夢と音楽への愛を抱えた若者たちが集う様子が当時の熱量と共に伝わってきた。

予告からは全く予想だにしていなかったのだが、途中から私が一番大好きなジャズ・ピアニストであるセロニアスモンクが登場。
ロフト近くに住む住民の「朝起きたらモンクのようなスタイルの和音が聴こえたから窓を覗くとモンク本人が弾いていた」というセリフの贅沢さよ。
オーヴァトンとのセッションまで観れるとは。

余程のジャズ好きでないと途中のインタビューなどはつまらないと感じるかもしれないが、作品としての価値以上に当時のジャズ界隈の一角を形成したユージーンのロフトを知るアーカイブとして大変貴重な映像だと思う。
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