Jimmy

裁かるゝジャンヌのJimmyのレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
3.5
初見は1984年4月24日のACTミニシアター、37年ぶりに鑑賞。
カール・テオドール・ドライヤー監督作品。

オルレアンの神のような娘=ジャンヌ・ダルクを描いたものだが、この作品はクローズアップ多用が独特な映像表現となっている。登場人物たちの顔のアップだらけ…(笑)
また、ジャンヌ・ダルクの活躍を全く描くことなく、裁判風景と処刑シーンで構成されている。

「ジャンヌの顔のアップ」と「足元で燃える火」を繰り返す処刑シーンは見事であり、「これが神の思し召しなら…」と思う聖女ジャンヌの気持ちが辛すぎる。


伝説の人物ジャンヌ・ダルクはイングリッド・バーグマンが大好きな人であり、舞台で演じた後に映画化されている。イタリアでロッセリーニ監督版もあるがコレは見られたものではなかった…という記憶。
また、ブレッソンも『ジャンヌ・ダルク裁判』として映画化している。
どれも(当然ながら)描き方は異なる映画である。
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