Shirorin

裁かるゝジャンヌのShirorinのレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
4.2
百年戦争で祖国オルレアンを解放へと導いたジャンヌ・ダルクを実際の裁判記録を基に描いた無声映画の金字塔的作品。


カール・テオドア・ドライヤー セレクションvol.2にて。ピアノ🎹生伴奏付き。

かの有名なジャンヌの裁判の様子から火刑まで。

音はピアノの生演奏のみで、台詞は音声ではなく字幕で説明。なので、表情だけでの演技が凄い😳

ジャンヌの大きな瞳からポロッと流れ落ちる一筋の涙💧
顔にイボだらけの審問官や頭がカッパみたいな審問官がニヤニヤしながら意地悪に問い詰めてくる😣

鉄格子の影が十字架✝️に見えたり、ジャンヌ目線のカメラワークで大勢の審問官たちをグルグル🌀見渡したり、下から見上げたようなアングル。そして顔のクローズアップの多用による画面の圧。拷問器具のトゲトゲ。火あぶりの煙とシルエット👤

演劇と絵画のいいところを映画にしたような演出が素晴らしい。

モノクロであるが故の神懸かり的な美しさで描かれる19歳の少女ジャンヌの苦悩、恐怖、信仰の強さに言葉を失った。。

こんな凄い作品を映画館で体験できて良かった‼️

約100年前の傑作を見たい方にオススメ。
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