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月光の囁きのakaneのレビュー・感想・評価

月光の囁き(1999年製作の映画)
4.4
再鑑賞。

日高くんは「三四郎になりたい」とか従順さを見せながらも、実は自分の性癖を大好きなさつきに受け入れてもらいたい自分本位な男やねん。
付き合いの中で主導権を握るのってなんだかんだマゾヒストの方だと思う。ご主人様の方が相手の望みを汲んであげて、相手が喜ぶことを与えてあげてる。
さつきもそうだろう。日高くんのことが本当に好きなんだな。
他人の変わった性癖を聞かされたら普通はドン引きするものだけど、本当に好きな人が変わった性癖を持ってたら、犯罪じゃない限り意外と自分もその世界を受け入れようと努めて、最終的に二人で楽しめちゃったりするもんだと思う。
きっと日高くんとさつきはお互いを思い合えるステキなカップルになれるはず。
こんなの味わっちゃったらもう他の人とは付き合えないだろうね。
夕日、河川敷、包帯、制服、スピッツ…神がかったラストでした。

スピッツはメロディが綺麗なので一見爽やかポップであるけれど、実はよく聞くとひねくれていて変態的な視点の歌が多かったりする。運命の人がそういう曲だとは言わないけど、このストーリーをスピッツで締めたセンスが好きでたまらない。
フルで聴きたかったー。


2018年49本目
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