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東京クルドのsnatchのレビュー・感想・評価

東京クルド(2021年製作の映画)
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🔥ここは、日本のグアンタナモ収容所か!
多くの人に目撃者になって欲しい記録映像。
以下、内容にも触れています。


意味がわからない。収容する意味がない。
ここで取材するのは故郷トルコでの迫害から逃れるため日本に来たクルド人のニ家族←パンフでクルド人の歴史について読みましたが、安住の地が何処にもない人々。

家族は日本に来て13年が経過している。幼馴染である二人の長男は日本の小学校に入り日本語を取得し中高へと進んでいる。その後の進級進学、就職はしたくても困難極まりない。何故なら彼らは来日してからずっと仮放免出頭者の状態のままで、彼らの父親のように突然ある日収容される可能性があるから。
ビザはなく住民票もなく国民健康保険も入れず。入学出来ても就職も容易には出来ない、と言うか彼らは入国管理局に難民申請中だから働いてはいけないと命令されている。じゃあ、どうやって生きていけばいいんだ。死ねっていうことか🔥

観ていながら何度も同じ日本人として恥じた。謝りたくなった。今この瞬間も彼らの苦悩は途切れることはない。
18歳の彼らに五年に渡って取材したドキュメンタリー。自分の子どもと同年代なので、若さと未来を抱ける若者のはずなのにと、こたえました。

どうしたらいいのか。私がぶちキレてもしょうがない。収容中に死亡したスリランカ人のウィシュマさんの事件がやっと明るみに出ましたが、私は先日の選挙で、候補者や各政党がこの問題や入管法改正案についてどう考えているのかを確認していなかったので後悔した。彼らには投票権がないのだから。

東京近郊には2000人以上のクルド人がいるが、これまでに難民認定を取れた人は1人もいない。
夢を想像する事も出来ず15歳の時から日雇いの解体作業し定時制高校を中退したオザンの大切な1日1日が少しでも元気な顔になって欲しいと願う。

やっと整備士になる学校へ入学できた二十一歳のラマザンに向かって、入国管理局の職員が二ヶ月毎の審査の時に、自分の国に帰れば。よその国に行ってよ。と言い渡す。
入管の建物に中に何年も金網の中に収容されている人も大勢いる。

🔥グアンタナモ収容所だな、ここは!
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