おじぇに

朝の波紋のおじぇにのレビュー・感想・評価

朝の波紋(1952年製作の映画)
4.1
これは大変好みでした~

こういう飄々かつぬぼーとしてる役の
池部良はほんとうまい。
ライバルの岡田英次は後からどんどん
幻滅発言させられてて可哀想であった…

浦辺粂子のコメディリリーフぶりは
今回も冴えまくり。

すごいと思ったのが、高峰秀子が
干した毛布を見てちょっと笑うと、
池部のこと思い出してるって分かる所。

その後も見上げると、
以前池部と一緒に見た時と同じような
構図の空が広がっていて、
あーこの人は彼の事を意識してるんだってわかるのですよ。

勤め先の貿易会社同士が同じ取引を
扱う関係になることで誤解、不信感が生まれ縺れつつも、丁寧かつ自然にほどけ心が通い合う過程が描かれていて、とってもいいなと思いました。

両思いっぽいけれど、最後まで関係をはっきりしないまま終わるのもベストだなと思いました。
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