このレビューはネタバレを含みます
つらい気持ちになった。でも、見て良かった。
住民の気持ちも分かる。
障がいのある人たちを迫害したい訳じゃない。
でもこわいよね。不安定でこわい。
最後まで解決はなく、ただ、住人の中に個人の特性を理解し、少し寄り添った人が出たというだけ。答えはないんだと思う。
母にとっては一生子どもで居続ける可愛い存在でもあり、自分の死後どうしたら生きていけるのか悩みも尽きない。
「誰かを傷つけないように」と忠さんの爪を切る母の気持ち。
「お母さんといたら、お嫁さんもらえないよね」と話す母の気持ち。
映画の中では、現実を受け入れて穏やかそうに見えるけれど、50歳の忠さんと過ごすまでの日々にたくさんの期待や諦めがあったんじゃないかと想像してしまう。
塚地の演技がリアル。