このレビューはネタバレを含みます
障害を持った人、持っていない人、どちらの立場の言い分もわかる気がして、苦しくなった。
健常者と障害を持っている人と、言い方を分けることがあるけれど、健常者の基準って難しいよなとも思う。
障害を持っている子供の親は、自分の子どもが健常者だという。
もうそんな普通に言葉で割り振るのではなく、その人はその人、としてみるのが一番なのではないかな〜
そうすけはそうすけ。ちゅうさんはちゅうさん。そういうかんじでいいのでは〜
お母さんがちゅうさんの爪を切るシーンで、「よその人を傷つけないように」とお母さんが言っていたの、印象的だった。
ちゅうさんは、誰も傷つけてないのに。
勝手な偏見を持って、好き勝手言って、騒ぎ立てて、傷つけるようなこと言ったのは、あの人達なのにな。
それぞれ好きなものがあって、感情があって、ちゃんと人間なんだなぁ
グループホームという大きな社会よりも、ちゅうさんには実家の小さな、でもささやかで温かい社会があっているのだろうね。
ラストみんなで食卓を囲んでいた時、そう思った。
ちゃんと、ちゅうさんとお母さんがこの世に生を受けて、柔らかく生活しているんだ。
そうおもって、胸が熱くなったし、自然と涙が出た。