ホーガン

ガンパウダー・ミルクシェイクのホーガンのレビュー・感想・評価

3.6
まず、タイトルが最高。「ジョン・ウィック」のような世界観のフェミニズム版で辛くて甘い、本当に合ってる。

まず「辛い」部分。
アクション映画は外連味とリアリティが大切で、そこは「ジョン・ウィック」は完璧だった。残念ながらその域まで達していないのが本作。キャリーバックを使ったアイデアや腕が使えないシチュエーションというアイデアは面白いんだけど、今一歩、リアルさが出ない。外連味を活かす撮影もあと少し足りない。これ、ほんの僅かな差だと思うけどね。ハリウッドと邦画ほどの差は無い。また、「ジョン・ウィック」ほどに独特な世界観が活かされていないのも残念。銃を持ち込めないという「ダイナー」も普通に約束破りがされたり、図書館もあまりその存在意義が見出せない。

そして「甘い」部分は十分に楽しめたなぁ。ビジュアルも派手でかわいい。フェミニズム映画というよりはシスターフッド映画として楽しい。
ホーガン

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