ドライなようで実は濃密なシスターフッドと、スタイリッシュかつロマンティックな舞台装置、美しいガンアクション、爽快な殺し、
なかなか面白かった。
ネタバレ
図書館のセットはそのままアトラクションにして欲しい楽しさ。女性に関する名著のそれぞれに応じた?武器を仕込んであるという凝った設定もワクワクする。
完全なる、女性vs男性の戦いという潔さも、単純で何も考えずに見れて良かった。
本当は男の中にも理解者がいる設定もありだとは思うが、このような劇画チックな物語の中では邪魔かも。
とにかく男ばかりで作られてきたアクション復讐もの映画の逆転版は、力だけの肉弾戦より工夫があって楽しい。
ついでだが、自分がフェミニストだというマフィアのボスの発言に苦笑いした。女の子が生まれた途端に家を半分ピンクにした、という時点で昔のステレオタイプにハマってしまっていて女性理解に乏しい。息子が生まれるまでは、家族で男1人仲間外れだったというのも、内心自分がその仲間に入ることを良しとしなかったか、そもそも彼女たちを理解しようとしなかったからだろう。そしてそのマフィアのメンバーに女性がいないことにもそれが明らかだ。排除していたのは彼の方。
まぁそれを監督や脚本家が意図していたのかはよくわからないが。