このレビューはネタバレを含みます
スパイダーマンの全く出ないスパイダーマンシリーズことSSUの新作にして事実上の最終作。
まるで打ち切りが決まったアメリカドラマの如くライノ、カメレオンとシニスターシックスメンバーだったキャラクターも突っ込んだ意欲作。バルチャーとモービウスはどこへ行った…。
さて、ソニー的には差し止めが間に合わずに損切り出来なかったために渋々公開した感がありますが、今更ヒーロー(スパイディ)もクソもないので楽しいアクション映画だったら良いなと思い劇場へ。
【キャスト】
(主人公サイド)
クレイヴン・ザ・ハンター(セルゲイ・クラヴィノフ):アーロン・テイラー=ジョンソン
少年期のセルゲイ:リーヴァイ・ミラー
カリプソ:アリアナ・デボーズ
(誘拐されたりする弟)
カメレオン(ディミトリ・クラヴィノフ):フレッド・ヘッキンジャー
少年期のディミトリ:ビリー・バラット
(ヴィラン達)
ライノ(アレクセイ・シツェビッチ):アレッサンドロ・ニヴォラ
ザ・フォーリーナー:クリストファー・アボット
(黒幕兼クレイブン達の父)
ニコライ・クラヴィノフ:ラッセル・クロウ
(その他の犯罪者)
セミョン・チョーニィ:ユーリー・コロコリニコフ
アンドレ:マイケル・シェーファー
【ストーリー】
マフィアの息子セルゲイは父と弟との狩の最中に巨大なライオンに八つ裂きにされかけて瀕死の重傷を負う。
奇跡的に近くにいたシャーマンの孫娘カリプソから怪しげなお薬(ワカンダハーブか何かですか???)を飲まされた事で回復し、ついでに超人的な力も持つ事になる。
兼ねてから家業を嫌っていたセルゲイはこれを機に出奔し、悪党を狩る狩人として世界中を駆け回るのだった。
【総評】
(全体感)
期待値がかなり低かったことも相まってか普通に面白く見れましたね。こーゆーので良いんだよみたいなテンプレ的な出来ではありましたが満足感はありました。
(良かった所)
このシリーズ結局何処の誰とも関わることのない寂しい単独映画になってしまっているので主役の見せ場が全てだと思うんですよね。そーゆー意味ではバリバリに動けて筋肉隆々のアーロン・テイラー=ジョンソンがひたすら暴れまくるっていう単純な作りは良かったとおもいますね。
(そうでもない所)
ライノは兎も角なんでフォーリナーをヴィランポジで採用したんですかね。コイツ他の連中と違って能力もわかりずらいし、地味すぎたと思いますね。あんまり原作詳しくないのでクレイブンと関わりが深いキャラだったりしたらすいません。
(未解決ヴィラン達の今後について考察)
ライノとカメレオンを手術したのはのちにジャッカルと呼ばれるマイルズ・ウォーレンですが、ワンチャン次期スパイダーマン三部作に出したりしないですかね。ヴェノム3でスーパーヴィランだったヌルもそうですが使い捨てするにはちと勿体ないキャラばかりだなと思ったり。(そもそも世界線が違うので全部無視される可能性のが高いですが…。)
【あとがき】
素朴な疑問として、何でこれを最後にしたんですかね。マダム何ちゃらみたいなクソ映画と公開順を入れ替えた理由がわかりませんね。コレ先に出せばワンチャンSSU延命の目もあったんじゃないかと思ったりします。
まぁ、どのみちスパイディ出す気なかったのなら無理だと思いますけどね。