ベカオースター

手紙と線路と小さな奇跡のベカオースターのレビュー・感想・評価

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)
4.5
「ただ悪より救いたまえ」でタイのやさぐれニューハーフを演じたのと同一人物って信じられない現在35歳のパク・ジョンミンが高校一年生の純朴無垢な少年役。32歳のユナ(少女時代)が同級生ツンデレお嬢様で可愛さ満点の違和感なし。だけど主人公姉役イ・スギョン(同姓同名のモデル女優がいるんで検索し辛い)が更に輪をかけて可愛い過ぎ。導入部はラブコメで胸キュン展開なのに、隠された秘密が露呈してからは一気に幻想ファンタジーに。この時点でかなり涙目だったのに、名優イ・ソンミン演じる駅員の父親との確執での感情の爆発はまさに韓国映画な怒涛ドラマチックで滝涙ノンストップ。そしてジュブナイルな成長ラストのラ・ブームでまた涙。山間部に孤立した村落に駅を作る為に大統領に手紙で直訴した実話を元に、数学の天才で「グッド・ウィル・ハンティング」や手紙の指南で「イル・ポスティーノ」なテイストを想わせる爽やかな感動作でした。主人公が1980年代の田舎の高校生にしては90年代カジュアルの衣装持ちなのがマイナス点でそれ以外は概ねパーフェクト。劇場行って本当によかった。