ツァラトゥストラはさくっと語る

手紙と線路と小さな奇跡のツァラトゥストラはさくっと語るのネタバレレビュー・内容・結末

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

その先に見えるは
一筋の"奇跡"
それを鳴らすは
大きな"汽笛"

元題は”기적(キジョク)”
韓国語で奇跡、汽笛
二つの意味を持つ。


慶尚北道の人里離れた村に
80年代後半初めて民間人に
建てられた「ヤンウォン駅」
この実話に着想を得て描かれた、
主人公ジュンギョンの成長と
その家族の物語。


過去→現在→未来に向かう道。
思い出の列車に乗って、
今に葛藤し思い止まる駅、
そしてまた新たな目的地へ
彼らは共に歩み出す。


中盤までラヒ役のユナが
映画「共助」の高校生版みたい。
可愛く強引に主人公と物語を
明るく引っ張ってくれる、
若さと笑いモード😄

が!鉄橋事故を機に、
えっ?!
姉ちゃん!!
ショック😨🫨
そうか〜確かに…
言われてみれば…
もうその辺りから
涙の渦である。
私の目は大洪水😭
泣きやんでもまた出ます。
鼻水もヤバい。

姉はいつも弟に寄り添い、
励ましてくれる。
弟が行ってくるよと
旅立つ時を待っている。


父と息子共に背負ってきた哀しみ、
互いに自分自身を責め続けてきた。
後悔と痛み。

父役はイ・ソンミン氏。
近年は何でも熟す、
引っ張りだこの役者さん。
しかしこの方が演じるお父さんは
私の知る限りとてもリアルだ。
口下手で愛情表現下手くそ、
時に豪快でパワー炸裂、
誤解されることが多い。
だからこそ本当は物凄く
弱く愛情深くて優しい。
忘れてたわ!やっぱり今回も上手い。
素晴らしかった👏


最後の方は話出来過ぎてた気もするが
こんだけ泣かされれば良しとする👌


「汽笛は彼らを動かす声となり、
奇跡は呼ばれてやって来た」


*かなりの田舎のせいか、
皆さん方言すごかった。
中でもユナの訛りは
可愛いかった。
まっすぐな性格で
蛍よりも光ってた🩷