Candy

すべてうまくいきますようにのCandyのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テレビで予告を観て、テーマが「尊厳死」、今、介護の勉強をしている自分としては、これは絶対に観ておかなければという義務感で、上映が終了になる前に何とか観てきた🙋‍♀️

同時期に上映されている話題作「エゴイスト」の方が人気のようだったが、それでも半分位は人が入っていたようだ👀

物語の主人公役はかつてのフランスの🇫🇷一世を風靡した女優ソフィーマルソー✨
今はもう中年女性になっているが、役どころはパートナーはいるけど事実婚の小説家のキャリアウーマンか💡
2人姉妹で👶🧒2人の子供を持つ妹がいる😉

脳梗塞で病院に運び込まれたお父さんを姉妹で協力し合いながら、懸命の介護に励むが、その甲斐も空しく、回復に向かっているにも関わらず、今まで出来ていたことが出来なくなった絶望感から、元々鬱気味だったお父さんから「もう終わりにしたい」と告げられ、ショックに打ちのめされるが、バカンスに出掛けてみたり、ボクシングジム🥊で上手く気分転換しながらも父の懇願を受け容れる準備を始める。

インターネットで調べているうちに、フランス🇫🇷は日本と同じ様に尊厳死を認めていない事に気付くが、スイス🇨🇭の某協会で段取りから最期まで看取ってくれる団体に辿り着き、手続きの説明などや本人確認のために、フランスに来て貰うが、アルツハイマーを患っている奥さんへの未練も何も無いお父さんの意志は固く、姉妹は葛藤したり踠きながらも粛々と準備を進めていく😔

でも彼氏と3人でお気に入りのレストランで最期の晩餐をするシーンで途中、席を立ってトイレで泣いているシーンとか、モロに主人公に感情移入しちゃいました😭
その後、何事もなかったかの様に席に戻って、普通に喋れるなんて、凄い大人だなぁと思いました👀

中盤で親戚にバレて、NYから説得にきてもクビを縦に降らなかったのに、孫の演奏会が聴きたいから、安楽死する日を延期したいと言ってみたりして、ひょっとしたら気が変わったりしないかなと期待させたり、決行する日の前日に誰かが警察に通報したりして、あわや中止になるかと思わせぶりな場面があったりしたが、結局、予定通り救急車🚑は、やって来て、国境を越えて、計画通りに決行された様だ😥

ラストはあっさりとした終わり方だった気はするが、恐らく大切な事は、一杯目の飲み薬の後の二杯目の飲み薬が苦しいらしいので、ブランデーと一緒に大好きなブラームスのクラッシック音楽を聴きながら永遠の眠りについたところだと思う💡

まさに安楽死とはこういう事を言うんだろうなぁと🤔

誰でもいつかは死ぬ日が来る。
ただ死期を自分で決めただけだと作者は言いたかったのか😒

ただフランスと🇫🇷日本🇯🇵とでは、ちょっと考え方が違う様な気がする💡

特に病院🏥での対応で医者が死にたがってる人間に鬱病の薬💊を増やしても改善するのは一時凌ぎだ☝🏻

そんな事よりも家族や周囲の関わっている人間が生き甲斐を見つけて生きる希望を持てる様な環境作りをしてあげる事の方が大事な気がするのだ💡

日本の介護業界は今、寝たきりにさせない為のリハビリに力を入れていると聞いた👂

回復に向かっているのだったら、残存能力を出来るだけ活かすように促して、少しずつでも出来る事が増えていけば、生きる望みが芽生えてくるのではないかと鑑賞しながら、そんな事ばかりを考えてしまった😥

尊厳死について、改めて考えさせられた作品だった😥

難しい永遠のテーマですね😓

最後に私も誰が通報したのか気になりました😅
結局、うやむやでしたが😵

やっぱりラストをハリウッドみたいにハッピーエンドにさせないところが、フランス映画らしいところで、絶対に爽快な気分で終わらない😂
Candy

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