人生に楽しみを見出していた父のアンドレ
突然脳卒中により倒れてしまったことがきっかけで
思い通りに身体を動かせなくなってしまう
人に迷惑をかけてしまうこと
自分の不甲斐なさに
現実を受け入れられなくなって
人生を終わらせたいと娘に伝える
ちゃんと治療をして
可能な限り生きていてほしい
そう願う娘たちの気持ちも、
こんな姿で生きていてもしょうがないと思う父の気持ちもわかる気がする
生きるのと延命は違う
言葉の重みがじんわりと伝わってくる
自分の気持ちと、こうあってほしいというまわりの気持ち
PLAN75を見た時にも感じた行き場のない感情
どんな選択をしても
最終的には本人の意志を尊重したい
まわりの気持ちはきっと二の次
じゃあこのくらいでそろそろ死んでしまおうか、なんてラフな感じへと
時代ともに変わっていくのかもしれない
その時の自分はどんな感情になっているのかな
安楽死をテーマにしているので重たいはずなのに、父のユーモアさがこの作品をまろやかにしてくれている