偶然手に入れた金貨を持ち主に返したら、英雄になってしまった受刑者の話。
名作、自転車泥棒のような、お人好しで甲斐性なしの父親が主人公。
本当に危なっかしく、頼りない。
また周りの人間も曲者だらけ。
特に刑務所所長の、ドアの閉め方を叱責するところ。見ているだけで嫌な気持ちになる。
映画は途中から地獄のような展開に。
しかもこの映画、僕に過去の悔しかった事や腹の立った事をガンガンに思い出させてくる。
なんで1900円払ってこんな辛い思いをわざわざしているのか、不思議な気持ちになった。
そういう意味では、お人好しで損ばかりしてきた人には、100%感情移入出来る、ハラハラドキドキのサスペンス映画だと思う。