このレビューはネタバレを含みます
主人公ラヒムは、借金で投獄される
二日間の休日(出獄)
金貨の入ったカバンを婚約者が拾い
ネコババせず、ラヒムが落とし主を探して
返したことで、一躍英雄扱いされて時の人となる
「誠実である事」は、
イランの人々にとっては誉れ高い事だった・・・
(監督は、ラヒムが借金している義兄には
「当たり前のことをやっただけ」と皮肉らせて
いますが)
そしてラヒムはチャリティーで多額の寄付金を
得るのだが
「詐欺じゃないのか」という
SNSの噂が広まり得られなくなった
借金した義兄にもうすぐ金が入ると(金貨を
手に入れる前に)メールしたこと(ウソをついた)、、
金貨の落とし主の女性の身元がなかなか
われなかったこと
(彼女は夫に知られると金貨が奪われると思って
身バレしないように振舞っていた)
その女性が金貨を返してもらった後、金貨が本物か
どうかを確かめた、自分の持ち物だったらそんな事
しないだろう詐欺じゃないのかとタクシー運転手の
証言をもとに疑われたこと(アラブ人気質をよく
知っている女性は騙されたのじゃないかと確認
しただけ)
ちょっぴり嘘をついたけど結果的には本当になったし、
いいことしたはずなのに、英雄と称えた人々からは
一転疑われ冷たいあしらいをされ、
周囲に理解されずにキレるラヒム
吃音症の息子だけが唯一の理解者だった
「パパは、嘘をついていない」
・・・そうなんですよね
だからあのラストなんだろうな・・・
自分の唯一の理解者である吃音症の息子を
晒しものにしたくない、という
観終わった直後はいろいろ疑問が沸いて
混乱しましたが、時間がたって整理すると
こんな話だったのかな・・・と思いました