「ドッグマン」で初めてケイレブ・ランドリー・ジョーンズという俳優を知ったが、どちらも本当にすごい演技を見せてくれる。
タスマニア島で実際に起きた無差別銃乱射事件を描いており、本当の犯人の人物像というものを全く知らない状態でも、背景から人となりまでよくわかったように思う。
これは本当に知的障害や発達障害をもつ人間に対し、世の中がどのように対処、フォローしていくべきなのかを投げかけたものであり、悲惨な結果に終わったことからもその難しさについて問題提起している。
ただこれもやはり誰もが他人事とは思わずに、どんなところでも起こりうることと考えてしっかりと考えていくことが必要なんだろうな。
映画作品としてはそんなに面白いものではなかったが、ズッシリと心に響くノンフィクションであった。