好きにはなれないけど、嫌いにもなれない映画だった。
ロケ地の良さとか、随所で魅せる映像のセンスとかは結構好きで地獄みたいな恋愛話だったけど、観てられた。
ユリヤの本当にこれでいいのかと葛藤する気持ちはめちゃくちゃ分かる、自分もそっち側の人間だから。
だけど、彼女に対して本気だったアクセルが不憫でならなかった。
実は感覚的に生きてるようで、社会的名誉や地位にめちゃくちゃコンプレックスがあるように思えたし、脇役な自分に絶望して浮気したり、50歳までコーヒーを入れてればなんて言葉を言い放つ無神経さ、彼女の人間性の全てを表していたと思う。
別に自分の性格が分からないほど若くないし、あんなに気が変わるのが早いんなら、いちいち付き合わずに適当に遊んでやり過ごせばいい
ちゃんと付き合うみたいな正義感だけはあるの本当にタチが悪い
終いには、癌を患った優しい元彼に、子供が出来た、産むのが怖いから励ましてと言う潔の良さ。こいつは正真正銘の本物だ。お前がナンバーワンだよと言いたくなる。笑
自分の感情ばかりを頼りにしすぎて大事なものを見過ごしている。
もっと小さな大切なものに気づいて欲しいと心から思った。
