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コンパートメントNo.6のseapointのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
2.7
電子機器も民にはそこまで発達がしていない90年代。いや、しかしロシアの長距離列車に当方は思い出すのである。2010年代のシベリア列車と大して変わっていないなぁと。彼らは2等席のためか、2人専用らしい。(時節珍客有り)こちらは3等席ではないが4人。客両ごとに客を客と思わない女性車掌やサモワール(湯沸かし器)を使ってお茶やカップラーメンを食する。だって食堂車高い。

彼女の相席者、こんなに密室の長旅だとコミュニケーションの基本、相手の言語が少しでも解るとストレス緩和にもなる。ラウラはロシア語が堪能であり、リョーハはフィンランド語が解らない。(ゆえにラストに功を成す)本当に鈍行。しばし停車もするし一時停車も長いから、また映画だからこそ、そこから話も広まる。彼女の本来の目的より度行程こそ醍醐味だ。今のようなSNSもないから一期一会。だから余計に生涯忘れ得ぬ思い出となる、でしょ?
盗人があえて同郷で良かった。現時点ロシアだったら風当たりが強そうだわ。
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