Yoshishun

名探偵コナン ベイカー街の亡霊のYoshishunのレビュー・感想・評価

4.2
脚本がミステリー作家だけあって、コナン映画ではほぼアクション無しの推理作品。切り裂きジャック事件やシャーロック・ホームズ、モリアーティといった19世紀ロンドンを舞台にしたゲームの中で、コナンたちガキ共と刑事、そしてコナンの父・工藤優作が殺人事件に挑む。

多くの方が劇場版最高傑作と仰られていた通り、今まで観てきたコナン映画では抜群の面白さでした。大人をも魅了するシリーズの真骨頂と云えるような内容で、約110分間全くだれることなく観ることができました。ちなみにこれまでのベストコナン映画は、一作目の「時計じかけの摩天楼」でした。

コナンの名推理、蘭の鈍感さ、ツンデレ哀、殆ど役立たずな少年探偵団のようなお約束の展開もありながら、ヒエラルキー社会による差別や矛盾、AIがもたらす危機等、社会的なメッセージも込められており、異色作と呼ばれるだけありました。

やたら説明口調で時々コナンの喋り方にイラッとさせられますが、そんなコナンが自分の限界を悟り諦める姿は新鮮。

今回は(というより毎度のことだが)警察が無能すぎて、探偵が全て事件を解決するという……あの警察の連中も有名な方々の子孫とかで構成されてるんじゃないかと思えてくるw

モリアーティが次元大介で笑った。
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