ブルース・リーが死亡する前にとってあった一部分のフイルムを、いろいろ苦心して一本の長尺映画に作り上げた苦心作。
監督は「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ。
ストーリーは、芸能界の暗黒外のボスに対抗したアクションスター(ブルース・リー)が、そのボスのボディーガードを次々倒し、ついに自滅に追いやるという他愛ないストーリーです。
しかし、なにしろ、実際にブルース・リーが出演している場面のフィルムは少ししかないので、過去の映画画面をストーリーに合わせてはめこんだり、スターの撮影中にライトを落とされ顔を負傷し人相が変わったという設定をひねり出したり、殺されたと見せかける場面では、本物のリーの葬式の場面を利用したりする。
それでも、敵のボディーガードと戦う場面での、ブルース・リーの迫力は本物で一人を倒すとさらに上の階に次の相手が待っているというアイディアはおもしろく、特に2メートル20センチの敵と戦う場面は圧巻です。
音楽は、007シリーズのジョン・バリー。
脇役もハリウッドからディーン・ジャガー、ギグ・ヤング、コリーン・キャンプらがそろい、なかなかにぎやかです。
でも、もう2度と現われないだろうという一抹の寂しさを感じた作品でしたね。