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ブルース・リー/死亡遊戯のEirainのレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)
4.0
死してなお語り継がれるアクションヒーロー「ブルース・リー」。本作はこのレジェンドの遺作となる。

撮影途中で亡くなった為、彼が登場する場面の大部分は、代役や過去作のカットを継ぎ接ぎして制作されている。リー本人のアクションが堪能できる場面は、クライマックスである敵アジトでの連戦のみだが、このシーンがあまりに有名。黄色のトラックスーツに身を包んだリーや、長躯の黒人ハキムとの死闘は、本作を観ていない人でもどこか既視感を覚えるのではないだろうか。

リーのアクションが全編で堪能できないのは残念だが、(個人的には、)作品としては彼の映画の中では一番面白い。シナリオもしっかりしているし、(リー本人のアクションではないが、)多人数を相手にした格闘戦やバイクアクションは見応えがある。そして何より、リーにはハードボイルドが映える。

そして今作のその雰囲気作りに大きく貢献しているのが、「007のテーマ」でお馴染み、ジョン・バリー作曲のメインテーマ。どこか悲壮感を湛えたこの曲、何度聴いても目が潤む・・・本当に最高!!
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