無花果

かもめ食堂の無花果のネタバレレビュー・内容・結末

かもめ食堂(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2度目
心を洗いたくて、サチエさんのさっぱりを浴びに。今は生地を発酵させていて手持ち無沙汰な時間、あのこはこの後シナモンロールになる。

ムーミンのふしぎなごっこ遊びをちょうど読み終えたところだった。几帳面で凝り固まってるお手伝いのミーサと深い傷のようになってしまったピュアな気持ちを持った犬がムーミン一家で一緒に暮らすお話
”この家族はなんて呑気なんだろう”
これはまさにミドリさんがこぼした「シャイだけど優しくて、いつものんびりリラックスして、それが私のフィンランド人のイメージでした」という言葉と、マサコさんの「どこかスコーンと抜けているって言うか、妙なしがらみなんかが全然なさそうで、人生がゆったりしていて」という言葉が、ムーミンのお話を読んだときに共感した言葉と一緒になった瞬間で、わたしがイメージする北欧への好きだってイメージと同じで、ふう と息が出た。
たまに心が荒れていると感じると無意識に、北欧が作った世界に触れたくなって癒されたくなる、ギュッと絡まった糸をほどいて欲しくて、この国の人たちのものの考え方や花を生ける余裕 への憧れによる好きだと確信して多分もうずっとこうなりたいと思っていて、わたしも旅に出てしまうんだろうなって。こんな風に確かめたくなってフラッと行ってしまうんだろうなって。