かえるのエリー

かもめ食堂のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
3.7
「やっぱり猫が好き」から毒っけを抜いて、マリメッコを注入。好きな人にはもの凄くハマる世界観。

フィンランド、丸々としたカモメが飛び交う港町ヘルシンキで食堂をオープンしたサチエの元に、日本好きな青年トンミ、「ダーツの旅」の如くヘルシンキにやってきたミドリ、近所のマダム達、観光客のマサコなどが集まり始める。

Amazonプライムで視聴すると、関連オススメ映画に「南極料理人」が出てくる。どちらも食べ物が人々の心を掴む様が描かれているので納得。飄々としているサチエの口から、何故フィンランドで食堂をオープンさせたかはハッキリとは語られない。ただ、飼い猫を巨大にさせるほど餌を与え、丸い物に愛着を感じていた彼女は、食べ物で人を幸せにするのが好きなのだろう。オープン当初はなかなかお客さんが来なかったものの、徐々に入り始めるのは、画像では再現できないものの、その香りだったに違いない。美味しいコーヒーが飲みたくなるし、明日はおにぎりにして海苔の香りをたっぷりすいたい気分。映画の構成はしっくりこない部分も多いが、そういうのを求めるのも野暮な作品だろう。

豚身(笑)