諸星大二郎先生の古代日本神話
を題材にしたホラーコミックを
塚本晋也監督が映像化。
リマスター版を塚口で上映して
いたので鑑賞。
VFX的な見所は遊星からの物体の
『生首から脚/翅生える』一本槍。
このクリーチャーや他のゴア描写
にもそれと出食わす主人公たちの
リアクションにもお化け屋敷的な
温度感/エンタメ感あり。
主人公の稗田のキャラ造形も原作
コミックの稗田とは完全に別物。
手作り感全開の役立ってるか微妙
なガジェットを振り回して怪物や
死体に出食わすと裏返った悲鳴を
あげる完全なる三枚目。
なんだけど、演じるジュリーの
妖艶さには圧倒される。
ヒルコの親玉に憑かれたヒロイン
月島ちゃんも良かったんだけど、
ジュリーには敵わなかったね。
呪文(古事記からの引用)を唱えて
古墳のゲートを封印する場面とか
カッコよくて震えた。
ドラマも原作ノリの古墳探索場面
も丁度いい感じで愉しめた。
ヒルコの犠牲者の昇天する場面の
どう思えばいいのか微妙に感じる
ノリも悪くない。
観客も私以外はソコソコの年齢の
女性ばかりであきらかにジュリー
全盛期を拝みに来てた印象。