物語の導入とそこからしばらくの展開、並びに編集に関して随分と雑な印象を受けたんですけれども。
夏休み中の夜の学校を舞台に少年の、美少女に対する一方的で鬱屈した心持ちを描こうとするジュブナイル感にすっかり絆されてしまいまして。
且つ、純粋な気持ちは須く正義と信じて止まない童貞に対しその勘違いでこそぶん殴ってくる誠意に感服。
比留子の造形とそれが登場する場面の怪奇演出にも痺れ倒しまして。
果たして。
沢田研二扮する妖怪ハンターの人物像を把握するに従い思い入れも鰻登り、もう全力で楽しませてもらいましたよ、と。