ばるたん

牛首村のばるたんのネタバレレビュー・内容・結末

牛首村(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

村シリーズ3作目
双子云々の設定は零紅い蝶の頃から好きなので良かったが、儀式についての掘り下げが少し浅かった印象

作中の発端が奇子の祟りだとしたら、その恨みが村人に向かうのも他の双子に向かうのも判るが
家族が無事な時点で殺意全開な訳でもなく、その上でアキナ・ミツキ・山崎・蓮は殺し
怨霊化していた筈なのに、4歳の頃の主人公を連れて行って遊んでいた等
奇子の目的、意思の様な物が全体としてふわふわしているのが残念でした。

坪野鉱泉を舞台としているとあるものの、直接的な要因は村の風習由来の物で少し無理矢理くっつけた印象
牛首要素も被り物をしていたというだけだったので、もっと悍ましい由来が欲しかったです
穴の底で生きていた期間も7歳~10代後半?位までとしても、10年生きる程儀式を行って死体を供給していたというのも少し無理があり、恐怖や驚きよりもツッコミが先行してしまいました

具体的な祟りの内容に関しては
牛面の幻覚を見る事が多かったですが、時折双子の霊の様な物が現れます
儀式で死ぬのは片割れな上、7歳の時に執行されるのであれば様々な年代の双子の霊が出てくるのは疑問でした
逆に終盤の牛面の子供達が大人に成長した片割れの元に行き、同じ姿になる演出は納得できましたが、全然襲ってこないのでそのシーンは必要だったのかは疑問になってしまいます。
人面瘡が出てくる必要は明らかに無かった

設定や、細かい恐怖演出は良かったので
細かい設定の掘り下げや整合性、祟りの方向性等を詰められればもっと良作になれたと思うので残念です。

村シリーズを見た間隔が開いていたので、遼太郎とアキナが共通している事に気付いた時が一番驚きましたが
スターシステムの様な物で作中には特に影響は無い模様

ダイナミック立ちションの罰が当たった男
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