健太郎さんのheroheroのネタバレレビュー・内容・結末

個人的には、意味深な間を入れたシーンを幾つも入れる作品は好きでは無い。
この傾向は邦画に多いのだが、これをきちんと成立させるには、それなりの監督としての力量が必要だ。
しかし、それを持ち合わせていない者が多用すると、観る者に意図が伝わらないし、効果も無い。
彼らは、この「間」が芸術性を醸し出し、作品の質を高める魔法の撮影法だと思い込んでいる節がある。本作も正にそれだ。
更には、脚本も半端で説得力が無い。
あんな行動をとる家族なんているわけないのだ。
仮に同じような設定で健太郎さんの同居を受け入れるとしても、そこには家族それぞれの様々な葛藤があるはずなのに、それを変な間だけで誤魔化してるから、不自然この上ない。
ラストに至っては、健太郎さんがいつのまにか家の中にいるという状況でホラー感をアップさせたかったのだろうが、結果的に某TV局の「世にも奇妙な〜」ドラマの失敗作同然に収まってしまっている。
こんな作品でカネを取ってはいけない。