想い人を失った沙知の暮らしを描いた物語。
ショットだけでこんなに素晴らしい物語を形作れる作り手の手腕に脱帽させられた。セリフはほとんどない、心情も画面から推測するしかない、その様な状況下で、1人の女性の喪失を、しかも画面の向こうがあたかも観客側の世界であるような、空気感で描き切れるのが、すごい技術の結晶であるということを感じさせられた。
あと沙知さんと、その周囲の人々みたいな暮らしを送ってみたいと感じさせられた。落ち着いてて楽しそうなので。日常を切り取ったものをそのまま作品に落とし込んだ様な、凄まじい作品。
