pokotan

アリスとテレスのまぼろし工場のpokotanのレビュー・感想・評価

3.0
絵は綺麗で、キャラデザもあの花のめんまのように萌え可愛く、音楽も良くて、声優も俳優起用もあるが主要はプロで固めており悪くないんだけど、設定がよく分からないし、序盤は話が全然面白くない。

恋をしてしまったり変化をしてしまったら神機狼という煙の龍に食べられて消えてしまうんだけど、その変化の基準が分からない。
どれくらい、何年閉じ込められてるのかは分からないが、五実があの言葉も覚束ない状態でこの世界に来たということは幼少期にやって来て成長したということになるけど、あの少年たちが製鉄所の爆発事故を部屋から見た時点と仮定すると、時系列として齟齬が生じる。
あの空間内では姿が成長しないと仮定しても、じゃあ五実が大きくなってるのも齟齬が生じる。
そもそも、雪の降る冬の日が繰り返すのだとしたら、あの空間内で作物も育たないだろうし食料もなくどうやって生きているのか。
また、あの街全体が閉じ込められてるなら、普通に生活していると、あの会合とか狭い空間内で話したこともない人と話す機会もあるだろうし、その現実世界では出会わなかった人と出会ったことは変化に値しないのか。
その辺の感覚がいまいち分からず、ハマらなかった。

終盤で、五実を現実世界に帰すという最終ゴールが分かってからはやや面白くなり盛り返すものの、結局キャッキャしてチューする恋愛青春映画だけどよく分からんかったなで1ヵ月後に忘れていくような映画だった。
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