韓国で最も権威のある青龍映画賞で、作品賞、監督賞ほか5部門を受賞した大ヒット映画というので期待して観たのだけど、その期待を全く裏切らない社会派エンターテインメントだった。
1991年、ソマリアのモガディシュで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの決死の脱出劇は、実際の事件から30年近く経った近年ようやく明らかにされたらしい。
序盤、国連加盟のロビー活動を巡る両国の駆け引きは、少しコミカルに描かれていて、何回か笑うシーンもあったのだけど、内戦が激化する中盤からの過激な逃走劇はドキドキハラハラの連続で、更に韓国と北朝鮮間の複雑な事情が絡んでより一層緊張する。
「実話に基づく衝撃の人間ドラマ」とフライヤーにあるけど、あくまでも韓国目線の韓国映画なので、ストーリーはかなり盛っていると思う。😅
色々と突っ込みどころはあるけど、ハリウッド映画みたいな迫力あるカーチェイスは、オールモロッコロケで1990年のモガディシュを完全再現したとか。
製作費24億円の大作映画を作る力がある国、と再認識した作品。
しかし、韓国公開から1年後の日本公開とは。😓
もう少し早く公開出来る様にならないものか。
