ひとみ

モガディシュ 脱出までの14日間のひとみのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ここ最近観た映画で一番やられました。

なんとなくのほほんとした始まり。とりあえずの穏やかな日常から
急に命の危険が目の前にやってくる恐怖。さっきまでニコニコしていたソマリアの人たちが武器を手にとり、略奪し、大声をあげている。外交官という地位のある立場にいても、ソマリアの中ではマイノリティーで、敵とみなされたら一巻の終わりということをヒリヒリ感じる描写。
まさに命がけの脱出。
北朝鮮の外交官たちが中国大使館に向かうときの様子も、
最後のイタリア大使館までのカーアクションも、
本当に手に汗握りました。
いつもはこういったスリル満点の映画もどこか冷めた視点で(いや、どうせ最後は何とかなるんでしょ的に)観てしまう自分がいるのだけど、今回ばかりは見入ってしまった。
映画の中とは言え、子どもたちが銃を握ってる姿は見てて心がつらくなった。


変に語りすぎることも情緒的になりすぎることもなかった展開が、
逆に南北の歴史、アフリカの政治不安、世界情勢など色々考えるきっかけにもなった気がします。
ひとみ

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