こころとからだ

モガディシュ 脱出までの14日間のこころとからだのレビュー・感想・評価

3.5
大好きな映画「クーデター」に似た設定のため、どんなふうに脱出するのか楽しみにしていたが、まさかの北朝鮮との協力関係を中心に展開されるとは驚いた。

ひりつきより人情中心のため、面白いものの、ハラハラドキドキすることはなかった。もう少し困難や暴力が描かれてもよかった気がする。

「クーデター」のときは、外国人は全員殺すという、見つかった瞬間ゲームオーバーという脱出難易度の高い設定だったが、本作はそこまでではなく、外交官パワーが少しでも機能していたので簡単に見えてしまった。

北と南が共に食卓を囲んで飯を食べるシーンは、日本人から見ても暖かく、特別な気持ちにさせられる。エゴマの醤油漬けを剥がしやすいよう、もう1人が箸で押さえてあげるシーンが印象的だった。

車に本や砂袋を貼り付けて、防弾仕様にするやり方は北朝鮮では普通に習うやり方なのか。いざというときに、真似したいと思う。