【落ち目のスター返り咲き】
トム・ゴーミカン監督×ニコラス・ケイジ主演のケイジ自身のセルフパロディーコメディー映画。
〈あらすじ〉
多額の借金を抱え行き詰まるハリウッドスターのニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)は自分の人生を悲観していた。そんな彼に、パーティに参加するだけで大金を得ることができるというオファーが舞い込んでくる。借金の返済のためオファーを飲んだニックを待っていたのは、彼の大ファンを自称する大富豪ハビ。ハビと映画の話で意気投合し仲良くなったニックだが、CIAからハビの正体は国際的な犯罪組織の首領であることを告げられ、ハビの動向を探るスパイを頼まれることに…。
〈所感〉
ニコラス・ケイジが自虐たっぷりに落ちぶれたハリウッドスターを演じていて、どこまでが本当でどこまでがフィクションか境目がわからない強烈なコメディーに出来上がっている。ハリウッドでよくある脚本をわざとらしく狙ったようなベタな展開がアクション好きには堪らないだろう。数多くの映画の名前も出た。本作で、ニコラス・ケイジがベスト映画に挙げている『カリガリ博士』『パディントン2』などは今後見てみたくなった。彼の過去作から色々なオマージュをしていることは感じたが、残念なことにニコラス・ケイジの作品はほぼ見たことが無かったのでまずは『フェイスオフ』『ザ・ロック』から履修しないとなぁ。それから本作を見ればもっと面白くなるだろうなぁと思う。そういえば映画ファンの間では常識なのだろうが、ニコラス・ケイジがコッポラの甥っ子だと初めて知った。
