第二次世界大戦中、ユダヤ系ポーランド人ピアニストのシュピルマンが経験したホロコーストをシュピルマン目線で描く作品。
世代を超えて繋いでいきたい名作です。
子供の頃に初めて観たときフィクションだと思ったくらい、あまりにも酷い歴史をリアルに描いていてかなり苦しい。
隠れて過ごすシュピルマンの心情になって観てしまうから、見つかりそうになったり危ういシーンでは心臓がバクバクする…こんな状況下で何年も生き抜いたなんて。
収容所へ送られる列車に乗らずに済んだり、ゲットーで体調崩したときも仲間が助けてくれたり、協力者に匿ってもらったり…運が良いのと、素晴らしいピアニストだったことが運命を変えたと思う。
アカデミー賞主演男優賞を史上最年少で受賞した、主演のエイドリアン・ブロディ。彼の親もホロコーストで家族を亡くしているし、自分や家族にとって身近で辛い出来事を作品を通して体験するのはキツかったんじゃないかなと思うけど、本当に素晴らしかった。
劇中のピアノ演奏は本人が吹き替えなしで演奏してると聞いてびっくり!
最後に助けてくれたドイツ人将校ボーゼンフェルト…見つかったときは終わったと思ったけど(笑)食べ物と一緒に缶切り差し入れしてくれたところほっこりした。
実際のボーゼンフェルトは、シュピルマン以外にもポーランドのユダヤ人をたくさん助けていたそう。良いことをした人も戦犯扱いされてしまうのは悲しいな。
やはり名作は何度観ても素晴らしい。
今ロシア情勢が大変なことになっているけど、戦争と差別は本当にダメだということを改めて考えさせられます。
全世代が観るべき作品です!