風の旅人

グッバイ、ドン・グリーズ!の風の旅人のレビュー・感想・評価

4.0
作画が綺麗で、ストーリーもノスタルジー溢れる感動作。
予算の都合か、ロウマとトトの過去、ロウマとドロップの出会いのシーンが描かれておらず、あと30分尺があれば傑作になっていたかもしれない。
ひと夏の冒険譚としては風呂敷を広げ過ぎで、描き足りない部分も残る。
また大袈裟な内面の吐露は気恥ずかしい。
しかし「青い鳥」を「赤いてんとう虫」に置き換えたようなストーリーは、大切な宝物としての友情を際立たせ、自然と涙がこぼれた。
片田舎に住みながら、世界と繋がる感覚に快感を覚え、「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」という言葉を思い出した。
風の旅人

風の旅人