前作のファーザーが認知症の父親を支える娘を深く描かれていたので今回はどんな作風になるかと思ったけど想像以上に苦しかった。
老いて行く自分の親を支える子供も辛いが自分の子供の辛さに寄り添えなかった両親も辛い。人の抱える心の病を描いた作品(特に今回のように10代が主人公の作品)を何作か見てるけど家族と主人公を経緯から病院描写について細部まで描いている作品は初めてかもしれない。特に入院を決断するシーンは苦しかった。
親は時に身勝手で自分の子供の全てを理解してると思うから子供すらわかっていない答えをすぐ断定しようとする。見つかってない答えを一緒に探す選択をしてくれない。でもきっとそれは愛していて、自分が見ている子供の姿を過信してしまうからなんだろうな…
ニコラスの抱えていた孤独に寄り添いたくなるし、対話をしたくなった。
(どこか親子の会話が舞台っぽいなと思ったんだけどやっぱりベースは戯曲だったんだ)
