ロシアの映画もずいぶんポップになったのね〜。ちょっと前から Netflix で話題になってた『刑事グロム vs 粛正の疫病ドクター』を鑑賞。
(この邦題は最悪。直訳なんだけど、劇場公開するんならきっと配給会社がもっとマシな邦題を付けてたはず)
インド映画かと思うようなハイテンションな刑事もの風で始まり、
ロシアの『ダークナイト』へのアンチテーゼかと思われるような中盤(スーツなんてもろバットマン! 劇中でも名前が出てくるしね)、
さらに『ジョーカー』か(?)と思わせるようなヴィランものになって、
これで終わりかと思ったら、まだまだ捻った脚本と展開。
ロシアがハリウッド映画をよ〜く研究した上で、いろんなモノを詰め込んだ、お腹いっぱいのエンターテイメント。
ただ詰め込みすぎて、ちょっとしつこいくらいで、テンポが悪くなったかもしれない。逆転する時にはもっと気持ちよくひっくり返した方がいい。
それと、次の瞬間をいろいろシミュレートして何度も少しずつ違う映像を流すところがあったけど、あれもやり過ぎるとかえって興を削ぐように感じた。
トータルすごくおもしろかったけど、よくこんな「大衆が体制に対して不満を持っているんだ」って程の映画をロシアで撮れるね。ロシアも変わったものだ。
エンドロール中、エンドロール後の映像とか、もろにMCUシリーズと同じ趣向。続編作る気満々で、期待もするけど、ラストシーンのあの人は◯◯ー◯ーそっくりだなぁw。
『バットマン』が好きな人にはオススメのロシア産エンタメ映画です。