このレビューはネタバレを含みます
原作既読ですがどのキャストもイメージを超えてました。
特に松坂桃李さんの文は120%文‼︎
そして原作ではなかなか問題児に見えた亮は横浜流星さんが丁寧にただの悪役ではない亮の内面を表現してくれていました。
登場人物それぞれがトラウマ的なものを抱えながら生きていてその心の空洞のようなものを埋めるように惹かれていくのだけれど、結局周りからは犯罪に見えてしまう文と更紗の心の結びつきが強かったというわけですが、そのことにより谷と亮は更に傷ついてるというのが切ない。
更紗からの愛を失う焦りと不安から、亮が暴走して歯車がどんどん狂って闇落ちしていく表情や背中が本当に哀れでした。
最後の亮の一言が何とも哀しくて。
亮自身にも言った言葉のようにも聞こえました。
亮にも心を通わせ愛を与えてくれる人が見つかることを願わずにはいられません。
映像や音楽、水や月の表現、それぞれの部屋の世界観もとても素敵でした。
本当に細部まで丁寧に描かれた作品でした。