エンドロールを見ている時、一流の方たちの仕事を観終わったのだなと感じた。
主要人物たちの軋轢の擁護が難しく、李相日監督の映画は人が人であるが故に生じてしまう わだかまりを描き、現実での教訓を考えさせてくれる。そういう映画を観た時、改めて映画は良いなと感じる。
一流の方たちの表に立つ主演の お二方が素晴らしい芝居を観せてくれるが、何より役にハマってる。
フローリングで体操座りが日本一サマになるエキセントリックな松坂桃李さん。
優柔不断なヘラヘラしたビ○チで、挙句に犯されたり殴られたりする広瀬すずさん。特に広瀬さんはヘラヘラするところや言い回しなど細かいところが本当に良かった。
ただ、緻密な脚本なだけに看過し難いほど物語から”除外”されていた多部ちゃんだったり、
1シーンだけの出演で最後にクレジットされてた柄本明さんを もっと見たかったなど残念なところがあった。
想起した映画は「ブロークバック・マウンテン」や、広瀬さんがナタリー・ポートマンに似てきたためか「レオン」の続きの話みたいに思ったりした。